【岩手「地名」ケンミン性】溶岩と鬼の伝説「分割された陸奥の大半を占める」県の由来《47都道府県「地名の謎」》 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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【岩手「地名」ケンミン性】溶岩と鬼の伝説「分割された陸奥の大半を占める」県の由来《47都道府県「地名の謎」》

【全国地名由来辞典】県や町の名前から郷土のドラマをひもとこう!_岩手県

■「三陸」は意外に新しい

陸がつく3つの地名が明治になって誕生

 東北地方の東側でみられる「三陸」という地名が生まれたのは明治元(1868)年。それまでは「陸奥国」と呼ばれており、明治時代になり「陸前(りくぜん)」「陸中(りくちゅう)」「陸奥」「磐城(いわき)」「岩代(いわしろ)」の5つに分割され、3つの「陸」ができたことから、「三陸」という地名が誕生するに至った。しかし約3年後の廃藩置県により、行政区分としての役目は早々に終了した。

三陸を代表する景勝地・浄土ヶ浜。17世紀、宮古山常安寺の僧が「極楽浄土のごとし」と感嘆したのが由来。

(2020年一個人5月号から

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谷川 彰英

たにかわ あきひで

筑波大名誉教授

1945年長野県生まれ。ノンフィクション作家。東京教育大学(現・筑波大学)、同大学院博士課程修了。柳田国男研究で博士(教育学)の学位を取得。筑波大学教授、理事・副学長を歴任するも、退職と同時にノンフィクション作家に転身し、第二の人生を歩む。筑波大学名誉教授。日本地名研究所元所長。主な作品に、『京都 地名の由来を歩く』シリーズ(ベスト新書)(他に、江戸・東京、奈良、名古屋、信州編)、 『大阪「駅名」の謎』シリーズ(祥伝社黄金文庫)(他に、京都奈良、東京編)『戦国武将はなぜ その「地名」をつけたのか?』 (朝日新書)などがある。

 

 

 

 

 

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